目が覚める。 真っ白い天井が目に入った。 「あ、気が付いたわ。先生!」 横にいた看護師さんらしき人が叫ぶ。 「大丈夫かい?」 「あの、ここは?」 「病院さ。君のお母さんも無事だよ」 お母さんが無事!? 「ど、どうして生きているんですか?」 「近くの漁師さんが飛び込んだところを見ていてね。 良かったよ目が覚めて」 「お母さんは・・・?」 「隣の病室にいるよ。まだ目は覚めていない」 このままお母さんの目が覚めなければ。 あたしはこの世界に入ることもなかったのに。