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「トップに立て」



 それがあたしと家族を結んでいた言葉だった。



「何なのこの点数は。ちゃんと勉強したの?」



 言いながら母親は90点と書かれたテストを破った。



「ごめんなさい・・・」



「謝るだけじゃアタシがアナタを責めているみたいじゃないの。
ちゃんと答えなさい、季椰」



「あ、あたし、勉強したよ。この間より」



 寝る間も惜しんで。




「嘘つかないでって何度言ったらわかるのッ!?」



バシッ



 小さな小学2年生の体はいとも簡単に倒れる。



 頬が赤くはれる。



 口の中で鉄の味がする。




「次は勉強しなさい」