【辛かったね。
本当は今すぐにでも皆子を抱きしめて
一緒に泣いてあげたいです。
でもあたしたちはワケあって顔や名前を出すことは出来ません。
でも信じて。
あたしたちは皆子の味方だよ?
辛いときはいつでもメールして。
あたしたちは皆子の友達です。
裏切ることは絶対にしません】
これこそがわたくしの求めていたもの。
離すものか。
指示のメールが来たのは、次の日だった。
【皆子、あたしたちの悩み、聞いてくれる?
実は罰を与えないといけない人がいるの。
ものすごい悪いことしているの。
放っておくことが出来ないの。
そこで皆子にお願いです。
その人に罰を与える役目をしてほしいの。
あたしたちは人数が少なく、裏の仕事をするので
精一杯です。
そこで信頼している皆子に手伝ってほしいの。
心配することはないわ。
皆子にしか任せられない仕事だから。
詳しい指示は、放課後2年星組の教卓の中に入れておく
紙を見てください】
放課後わたくしは2年星組の人がいなくなるまで待ち、いなくなってから教卓を覗いた。
中には四つ折りの紙が入っていた。


