「俺は雀璃の執事として乗り込むからな。
ケイは毎日の学校への運転を。
キイにはメイドを。
ローマには雀璃の兄を演じてもらう」




「わかった。じゃあ皆、お願いね」




「任せてお嬢さん」



「ちょぅさよろしくねぇ」



「・・・しくじるなよ」




「はーい!」




「じゃあ行くか。ケイ、車よろしく」




 ケイが出て行ったところで、伶に聞いてみる。




「車?」



「財閥の令嬢だぞ。
ちゃんとお嬢様らしく振舞えよ。
車から降りる時も清楚な雰囲気漂わせるんだぞ」




「・・・はい」




 さすが完璧主義。