そしてお家。
大きくて立派なレンガ造りの家でしたわ。
まるで海外に来たという錯覚が生まれそうな感じですの。
表札にはしっかり小西と彫られていましたわ。
門にはシーサーのような子犬の守り神がいましたわ。
本当に大財閥のお家。
あたくしの家より大きそうですわ。
出迎えたメイドさんも若そうなのにベテランな雰囲気が漂ってましたわ。
敬語も礼もしっかりしていましたわ。
そして案内された雀璃の部屋。
白と黒で統一されたアンティークな家具がそろっています。
ベッドには天蓋がついていますし。
本物のお嬢様なんですわね、雀璃は。
あたくしたちの仲間にふさわしいですわ。