「私の部屋においでよ」



 ぽけーっと家中を眺めていた4人に声かける。



「やけに静かですわね」



「今お父様とお母様は海外なの。
お仕事忙しくて」



「だからですの・・・」



「どうぞ。汚いけど」



 自分の部屋の扉を開ける。



「汚くなんてないですわ。綺麗じゃありませんの」



「そうですわ。自信もって良いのですのよ」



「麗華の部屋より綺麗だよね」



「友貴!俺もそう思った!」



「失礼ですわね。友貴、冬馬」



 床に座ったのを確認した僕は



「お菓子でも持ってくるよ。ちょっと待ってて」




 と、部屋を出て、階下へ向かった。