「まぁ中に入ってよ」


「「「「お邪魔します(ですわ)・・・」」」」



 中に入ると、キイが立っていた。



 いつもの目立つ黄色い髪が黒髪に染めてあった。


 そして白いフリルのついたメイド服を着ている。




「お帰りなさいませお嬢様。
ようこそお越しくださいました、麗華様、真由香様、友貴様、冬馬様」




 キイの敬語、初めて聞いたかも。




「いつもお嬢様がお世話になっております。
わたくしお嬢様の専属メイドの久留沢、と申します」




「高徳院麗華ですわ」



「大河内真由香です」



「国宮友貴です。よろしく」



「よろしく、神楽冬馬」



「今日は来ていただいてありがとうございます。
ゆっくりしていってくださいね」



 頭を下げたキイは、そのままキッチンの方へと向かった。