「どうぞ皆様」
ケイの運転するリムジンの扉が開く。
「大きいのね、雀璃の家の車は」
「麗華の家と並ぶくらいじゃないかしら?」
「麗華より僕は大きいと思いますけど」
「麗華よりじゃなくて、麗華の家よりかだろ友貴」
この4人、本当仲良いなー。
「雀璃!運転手、かっこいいわね!」
「あぁー・・・ケ、いえ、篠木のことね」
ケイって言いそうになっちゃった。
「篠木さんとおっしゃるの?
雀璃の家はかっこいい方が多いのね」
確かにケイも伶に負けないほどかっこいい。
無口だけどね。
「・・・篠木と申します。
いつもお嬢様がお世話になっております」
おや、しゃべった!
珍しいね。


