「ありがとう、伶」



 僕は携帯電話をしまうと、教室へ入る。



 麗華、真由香、友貴くん、冬馬くんが待っていた。



「あ、雀璃。どうでしたか」



「良いって。今から迎えが来るはずだよ」



「本当!?楽しみですわ、雀璃の家」



「本当ですね」



「麗華と真由香、冬馬の家には行ったことあるからね」



「行きすぎて最近飽きてきたんだよなー」




 なんか皆、嬉しそう。




 なんか・・・こっちまで・・・嬉しくなってきたかも?





「雀璃お嬢様!」



 いきなり扉が開き、伶が入ってくる。



「ご準備が出来ました。麗華様、真由香様、友貴様、冬馬様もどうぞ」




 にっこり笑う伶。



 レアな光景かも・・・。