「皆さん、席に座ってくださらない?」



 厳しい目つきで教室を見渡す。



 クラスの子は、皆して内田さんをチラ見した後、席に座る。



 ・・・内田さん、良く思われていないみたい。




「先ほど、わたくしは校長先生に会って参りました。
そして、昨日各務先生が何者かに殺されたことがわかりました」



 他人事のように淡々と言う内田さん。



 ぼっちゃんお嬢様たちが騒ぎ出す。



 さすがに驚くかー。




「校長先生が、今日はもう帰るよう言っておりました」



 え、何で?




「・・・どうしたんですか小西さん」



 何故か1番後ろの席にいる僕を指名する内田さん。



 チーム成金の近くにいるから、僕内田さんによく思われていないのかな。



「どうして校長先生は帰って良いと言ったんですか?」



「・・・担任が亡くなり、皆さんが悲しんでいるとご判断されたからでしょう」