「あたくし、お茶は出来るんですけど、お料理は全く出来ませんわ」
真由香の家は茶道の家元だもんね。
お茶出来るのは当たり前だよね。
しかし真由香、料理出来そうな見た目しているけどね。
「僕も料理は出来ないですね」
友貴くんも?
「俺、紅茶ならいけるんだけどなー」
紅茶オタクだもんね、冬馬くんは。
って、皆料理出来ないのか―。
という僕も人並みにしかできないからなー。
「他に出来る人いないの?」
「このクラスは殆どが大財閥の人ですからねー。
あんまりご自分でお料理とかはしないと思いますわ」
さすがお金持ち。
包丁さえ持ったことなさそう。


