「友貴には確かに迷惑かけましたわ。
でもそのお蔭であたくしたちは優勝したではありませんか。
終わり良ければ全て良し、とお父様もよく言っていますわ」
プロの力を借りたのに優勝できなかったら可笑しいでしょ。
「ですから今年もプロの料理人をお呼びしますわ」
「駄目ですわ麗華」
「また僕の家の組員を使うつもりでしょう?僕は反対ですよ」
「俺も反対」
麗華、懲りないねー。
「雀璃はどうしたいかしら?」
「え、私?」
うーん、そうだなぁ。
「プロの料理人を連れて来ないで、家でレシピ聞いちゃ駄目なの?」
その方が安全だと思うんだけど。
「あたくし、料理全くわかりませんの」
そんなドヤ顔で言わないでよ麗華。


