「・・・その子は?」 目の前にいる女の人。 やけに痩せているけど、美人そうな人だった。 「伶くんですよ」 「・・・れ、い?」 園長が俺の肩を優しく叩く。 「伶くんですよ。あなたの息子さん」 「・・・伶、です」 女の人は俺をじっと見つめた。 もう何年も会っていないから忘れているのかもしれない。 「・・・おかあさん・・・・?」 「・・・・」 「・・・本、読んだよ」 「・・・・」