嫌な終わり方だった。 でも彼女たちは幸せになれただろうと信じた。 ある日。 「伶くん、お母さんに会いに行こう」 施設の園長に言われた。 俺は園長の運転する車で母親のもとへ向かった。 あの本を送ったいきさつを知りたかった。 「加宮さん?わたしです。入りますよ」 着いたのは小さな山奥にある病院。 「どうぞ」 中から聞こえた優しい声。 お母さんの声だと実感した。