「ただいま」
あたしはその1言を言ってから驚いた…!

「なんで……」
言葉を失ったあたしにお母さんは、
「家庭訪問に来たんだよ。いい先生だねぇ」
「家庭…訪問…?」
なんだ、そうだったんだ…
「お嬢さんはなかなかの天然ですね。」
「何言ってんの?」
あたしは仙石の言葉にムカついた。
確かに天然だけど………親の前では言わなくてもいいじゃん……
親は親で…
「そうなんですよ…どっかネジが抜けてて…先生も大変でしょこんな子が生徒で…」
「お母さんも先生も酷い……あたしの事なんて思ってんのよ!」
その言葉を言ってあたしは携帯を持って家を飛び出した……


飛び出したはいいけど…どうしよう?
その時あたしは信じられない光景を見た…

えっ?嘘でしょ…
何で桜が海と手繋いでるの?
さっき相談にのってくれたのに………
あたしの事騙してたの?

それを確かめるためにあたしは2人の前に行き…
「桜どうゆう事?」
と冷たい目付きで聞いた
「見てのとうりだぜ」
と海が言った。
「それは、2人が付き合ってるって事?」
「ごめん。美夜。言うに言えなくて……」
「いつから?」
「2ヶ月前ぐらいから…」
「なら言ってよ…あたしだけが…馬鹿みたい…」
「ごめん。本当に…」
「2人とも好きだから…好きだから言ってほしかった…でも今すぐに許せない…だから桜達行って!!」
「でも…」
「早く…じゃないとあたしあんたをきっと殴っちゃうから…」
涙を流しながら言った…
嘘だって信じたいけど……無理だよね、見ちゃったから。
あたしにはもう何にも希望が失くなっちゃった……。
「おぃ山川…泣いてるのか?」
「仙石……先生?」
仙石を見た瞬間あたしは抱きついて大声をあげて泣いてしまった。
「どうしたんだ?山川…泣いてちゃわかんないだろ…」
「美夜って呼んで…今だけでいいから…あたしを1人にしないで…」
訳わかんない事なのに仙石はその言葉を鵜呑みにして
「美夜どうした?」
と聞いてきた…
「海と桜が付き合ってたの…」
「本当か?」
「嘘なんて言わないもん…」
あたしは仙石に何でも話せる気がしたんだ…
だからこんな事で抱きつきながら泣いてるんだと思う……。

そしたらいきなり仙石が……