そんな風に、俺に必死になってしがみつく桜に 『好き』 なんて言葉じゃ、とても足りなくて、 きつく抱き締めるだけでは伝わらない。 それなら・・・ 俺は・・・・・ 「桜。…愛してる。だから…笑顔を見せて?」 俺がそう言うと、 桜は慌てて眼鏡を外し、 涙を拭い、 俺を見上げて・・・ 天使のような微笑を浮かべた。