「私はっ…もっと情熱的な人が好きなのっ!」 「ふーん。アイツの事?」 「もっと、愛されてるって感じたいのよっ!」 「だから…アイツの所に行けよ? 俺だと、ダメなんだろ? …役不足なんだろ!」 「でも、私はっ…ヘタレが好きなの!!」 言っている事がハチャメチャだ。 酔っているから、尚更話について行けていないのがもどかしい。 要は、何だ? 全然、俺に魅力はないけど 俺が好きって事か? 何だ?…それ。 「…俺に、どうしろっつーんだよ?」 酔った勢いとはいえ、まさに俺の本音だった。