大人のEach Love




「彼女の言葉に気圧されて、俺がいなければ自殺し兼ねないと思ったんだ。とは言っても、お前を傷付けた事はどうにも出来ないけど…。」


これは、昨夜友人に聞かされていた事だった。
だからなのか、少し冷静に聞くことが出来ていたんだろう。

私も恋人にそんな事を言われてしまったら、想いが別の所にあろうとも添わなければと思ってしまったかもしれない。

『好きにすれば?』

と言える程の冷酷さがあれば、感じる事もない気持ちなのかもしれないけれど…。

だから、私には彼の言った事に対して反論も出来なかったし、責める事すらも出来なかった。


こうして偶然彼と出会い、出てくる話題は別れた頃の話ばかり。
私はそれだけでも嬉しさを感じてしまっていた。
こんな彼でも、私はまだ、好きだったからだ。