--- チリリンッ… この店の戸に付けられたベルの音が、 耳に微かに入ってきた。 そんな事は、どうでもいい。 既に、俺は酔い潰れ間際で突っ伏していた。 馴染みの店だ。 幼馴染みの店だ。 ハハッ…駄洒落かよ? 俺もオッサンだしな… だから、お前も相応な奴と… 「酔い潰れてないで下さいよっっ!!」 ああ…お前の声が聞こえる。 俺は、こんなにも重症だったのか…