突然腕を引かれて驚いたレイナ。

俯かせていた顔を上げると、
俺はレイナの唇に唇を重ねた。


俺が好きだとは言われてはいないが、
背中は好きなんだろう?

だから、
触れるだけのキスくらいは許してくれ。


俺は脚フェチで、レイナが背筋フェチか。
ハハッ、笑えるな。

いや、でも待てよ…?



「レイナ。俺のマンションに行かない?
…良いことを思い付いた。」


「い、今からっっ?!
へ、変な事をするんじゃないのっっ?!
…アキラの変態っ!!!」


「DVDを観るだけだよ。
観るDVDは、レイナが選べばいい。」


「へ?…そんだけ?」


「…それだけだよ?」



今日は、何もしない。
レイナの口から好きと言われるまでは。



でも、まぁ…



レイナが脚を開いて、俺の背後から抱き付いてくれれば、一石二鳥だろう?

レイナは背筋
俺は脚。

DVDは、ただのおまけだ。


俺がそれを求めた時に、
レイナがどんな反応をするか楽しみだ。



フェティシズムも、…悪くない。






fin.