「シュウジの歓迎会は…あ。…部長の歓迎会は、別口にした方がいいんじゃ…。」
思ったままを口にした私に、シュウジは笑いながらそれに答える。
「二人の時は、シュウジでいいよ。君に部長って言われると、何故か歯痒いから。
それに、君の部署が多忙なのは分かっているし。簡単な自己紹介的な何かでいいしさ?」
さも気にしていない様にシュウジは言うけれど、それはどうかと思う。
比べるわけではないけれど、送別者は係長で、歓迎者は部長。
これじゃあ、係長の方が気にしてしまいそうだ。
「シュウジはそう言うけど、やっぱり歓迎会は別口にした方がいいんじゃないかな?
だから、私一人で行くよ。」
「…駄目。」
…シュウジの返答は、その一言だけ。
まるで、駄々をこねる子供のよう。
「何で駄目なの?」
再度問い掛けた私の言葉に、シュウジは思いもよらない事を口にした…。
「君は、お酒が入ると色っぽくなるから。
…だから、駄目だ。」

