「何を言いたいのかは分からないけど、私は送別会に行くつもりよ。」
「じゃあ、何でここに居るんだよっ。」
「それは、急な打ち合わせが入ったからで…。
…ちょっと休憩してから行こうかって…」
私がそう話している最中、元彼である彼が私の腕を引き、自身の胸に押し付けた。
正直、何が起こったのか分からなかった。
別れてから、仕事以外では話すことはなかったし、こうやって二人きりになる事もなくて。
それに付け加えて、彼は一体何がしたいんだろう。
こんな所を、私の後輩である彼女が見たら…
「離してっっ!!」
そう叫ぶと同時に、彼の胸に手を当てて腕を伸ばし、身を遠ざける。
その勢いで彼を突き飛ばすと、私は一歩下がって彼を見上げた。
その私に、彼は…
「…俺。…やっぱり、お前が…。
…彼女は、きっと…寂しさに耐えられない。」
と、今更な言葉を口にしたんだ。

