ぼーっとしながら夜景を眺めること20分。
気持ちも少し落ち着いてきたし、そろそろお店に向かわないと、二次会に移ってしまうかもしれない。
バッグを手にして、休憩室の入り口の方に行こうと立ち上がった時。
廊下の方から人が走っている靴音が響いてきて、その音はこの休憩室の前で止まった。
入り口に姿を見せたその人物は、息を切らせながら私の方に歩み寄ってきて。
「はぁ…はぁっ。帰ったのかと…思ったっ。」
「…なっ、何っ?」
私の目の前で膝に手を当てながら呼吸を整えていた人物は…
私の元彼だった…。
「…何…してるの?主役が抜けたりしたら駄目じゃないっ。」
「…俺が、悪いとは言え…ハァッ…そこまで俺に
会いたくないのかと…思って…。」
本当に、この人は一体何をしているんだろう…
…それが私の本音だった。

