まるで母親の後追いをする幼子の様に、シュウジに駆け寄り背から腕を回して抱きついた。
私よりも少し体温が高いのか、とても温かい。
頬に触れている背中や、回した腕に感じる脇腹や腹部も筋肉質で、抱き心地の良さを感じるわけではないのに…何故だろう。
凄く、安心する…
突然抱きついた私に何かを問うこともせずに、
『普段あまりコーヒーを飲まないからインスタントだけど、いい?』
と言ったシュウジに、私は背に頬を当てたまま頷いた。
「そ?良かった。」
そう言いながら、シュウジは腰に回された私の手に手を重ねる。
重ねられた手から感じる温もりに、また涙腺が緩みそうになりかけて、それをぐっと堪えながら
『…ごめんなさい。』
と、呟いた…。

