それが、何故か無償に悲しい気持ちにさせた。
手を出すほどの女でもないんだと言われているようで。
女としての魅力すら感じさせない。そういう存在なんだと言われているようで。
所詮、私という女はその程度なんだろうか。
それなら、何故シュウジは私を自宅に招き入れたのだろう。
お酒に弱くもない私。
絡んだり泣き騒いだりしたりしてなんか、いないはずなのに。
恋人との別れの愚痴を、ほんの僅かに話したかもしれないけれど。
それでも、長々と話してなんかいない。
『結婚の約束もしていたのに…
捨てられたのよ。私。
他に魅力的な人が出来たらしいわ。』
そんな程度だ。
それとも、シュウジは傷心の私に同情したのだろうか。
【可哀想な女】なんだと。
そうやって気持ちを重くさせていると、今度は腹の底から苛立ちを感じ始めた。
そうやって同情するくらいなら
メチャクチャにしてくれたって…
…良かったじゃない!!!

