息が上がりそうになって口を開けば もっと、もっと、深くなるキス。 意識が朦朧としていた私のシャツの下に 貴方は迷いもなく手を滑り込ませて 私の意識の全部を拐っていく… 「君の方が、甘くて柔らかい…。」 耳元でそう囁きながら 誰も居ないこの場所で 私を支配していくんだ… それが【心地好い】と思った私は 貴方に毒されているのかもしれない。 「僕だけを、好きでいればいい…。」 その言葉を 途切れそうな意識の片隅で 聞いたような気がした…。 fin.