副長室の前についた。


部屋にはまだ灯りが灯っている。


「土方さん」


「ああ…入れ」


障子を開けて入ると、もうすでに幹部はそろっていた。


…もしかして、女の子が起きるまでずっとここにいたのか?


いや、さすがにそれは………うーん、あるかもしれない。


「平助、早く座れ」


「あ、ごめん」


土方さんに軽く呆れられて、空いていた場所に女の子を連れていく。


そして繋いだままだった手を離した。


俺はその場に胡座をかいて座ったけど、女の子は座ろうとしない。


「どうした、座れよ?」


「あ、はい…」


声をかけると、ぎこちなく座る。


緊張してんのかな…。


「…聞きたいことはいくつかある」


土方さんと女の子の位置は真向かい。


腕を組み、険しい顔をした土方さんは初対面だと怖いかもしれない。


というか怖い。