『 はい...あのどうして私の名を?』


「私は沖田さんからあなたに渡して欲しいもの
があると頼まれて江戸から参りました。
この桜色の組紐と同じものをつけていらっし
ゃったのですぐにあなただと分かりました」


その男性がそう言って一つの組紐を見せてくれた


それは間違いなく沖田さんが身につけていた私とお揃いのものだった


『どうしてそれを... 』


「これは沖田さんが亡くなるまでずっと身につけていたものです」


え...?亡くなる...?


『 待ってください!沖田さん!沖田さんは生きていますよね!?』


私は思わず男性に詰め寄った