『....!?大丈夫ですか!?』


私は思わず駆け寄った


「え?....あぁ、大丈夫だよ。別に怪我してるとかじゃないから」


え?どういうこと....?


『でも血が....』


私がそう言うと彼は儚げに微笑んだ


「これは返り血だから....」


返り血?誰かを斬ったってこと....?


悪い人には見えないのに....


「ごめんね。怖がらせちゃったよね」


そう言って彼は立ちあがった