そう言いながら私は沖田さんの頬に手を当てた


沖田さんはその上から私の手を握った


「ありがとうみよちゃん。
殺めてしまった人の分まで僕は生きる。
決して君より先には死なない。
この桜の木に、君に、誓うよ」


そう言った時の沖田さんの笑顔は初めて見た心からの笑顔だった


『 約束ですよ』


そうして私達は桜の木の下で、約束を交わした


この約束が決して叶うことがないなど思いもせずに...