河童先生なんか嫌いだ。


今ではすっかり慣れた
教室のドアを開け、自分の席へ座る

「ちさとー!!!おはようー!!」
「美里、おはよう」

ニコニコと私の肩に手を置く
美里についこっちまで笑顔になる。

「そうだ、昨日書いたノート
見してくれない?」

「うん、良いよ。昨日だから‥
国語と、社会と、数学くらいかな?」

「あ、あと家庭科もじゃない?」

私がそう言うと、美里は不思議そうな顔をするが、すぐに納得したように笑顔で言った

「昨日から、家庭科の授業じゃなくて
技術の授業になったんだよ」

「技術?えー!面白いの?」

「うん!あのねー、先生が凄く面白いんだ!生徒の名前を呼ぶ時の発音が
面白くて面白くて!」

声を上げて笑う彼女の姿から
とても面白い授業だったんだなということが分かる。

「次、技術の授業いつあるの?」
「今日だよ
月、火続いてあるから。」

「へぇ‥楽しみだなぁ。」

どんな先生なんだろう。
男にうるさい美里がそこまで面白い
と言っているのだ。

きっと、本当に面白いに違いない。

技術の時間は2時間目

早く終わらないかなぁ‥。
あの、王子様みたいな先生が
私の目の前に現れないかなぁ‥。

そんな妄想に夢中になっていると
あっという間に1時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った。