行き先も決めずに走り出したあたしは、、、


何処に向かっているのかさえ、わからない。


さっき、事務所で聞いた話が動き出したら、、、


あたしは簡単に捕まってしまうかもしれない。


だって、神谷組はそれくらい大きな組。


そんな組が山口組に手を貸したら、、、


あたしは、、、


あたしは空を見上げる。


空を忘れないように、、、


でもその空はあたしの心のように、雲に覆われていて、、、


昼間だというのに、薄暗い空だった。


それに苦笑いし、あたしは再び歩き始めた。


あたしは、新しい翼を見つけるために、、、