「セラ!!!おはよう!」
「カイル……!苦しい……!」

セラの背中に後ろから抱きつき
首に手を回すカイルを見て驚いた
アレンはアレイストの後ろに隠れた。

「あれ?アレイスト天使長にリイカまで
古書館前で何をしてるんですか?」

カイルはにっこり笑いながら尋ねた。

「あっれー?アレンもいるじゃん
どうしたの?俺が怖い?」

セラから離れて、アレンに近づくと
アレンは青ざめた顔をして
アレイストに顔を埋めた。

「なーんだ。
セラとパートナー組むぐらいだから
どんな物かと思ったら、アレンって
ビビりな未熟天使みたいだな!」

カイルがアレンを挑発すると
アレンはムスッとした表情をして
アレイストの後ろから顔を出した。

「俺はただ!お前が怖かっただけだ!!
不気味なんだよお前!!」

カイルの大人気ない挑発に
素直に引っかかるアレンを見て
リイカとセラは少し失笑した。

「コラ!二人ともいい加減にしろ!
カイル!お前がシステムを弄ったって
言うのは本当か?」
「ああ。セラに辛い思いさせたくないし
ほら!俺って頭いいから!
そんなのちょちょいですよ」

にっこり笑うカイルを見て
アレイストは怪訝そうな顔をした。

「まっ信じるか信じないかは
アレイスト天使長やセラ達に任せるけど」