図書室ー古書館
「これを見たことあるか?」
アレイストは、アレンに出生記録本を
見せるとアレンは首を横に振った。
「じゃあ、これは?」
セラが【双子天使】の本を見せると
アレンは驚いた顔をした。
「読んじゃダメだった?
でも図書室にあるのは別にいいんだろ?」
「これは元々古書館のもんだ」
「え!?図書室にあったぞ!
リキも読んだって言ってたし!」
アレンがそう言うと、
セラとアレイストは顔を見合わせた。
「これを見て
変な気持ちにならなかったのか?」
アレンは少し考えた後に二人を交互に見て「忘れちゃった!
その話がどんなかすら覚えてないもん」
と言った。
「アレイスト天使長!!」
「本当だな……良い様に忘れている。
でも誰がこんな風に
カプセルを弄ったんだ?」
いい記憶は覚えていて
問題だった記憶を忘れている。
今までこんなに都合良く記憶を
消せた事はなかった。
「あの子がやったのよ」
今まで会話を聞いていた様に、
間も無く答えた。
「あの子?あの子って誰だ?リイカ」
アレンがリイカを見ると
リイカは「リイカ天使長!でしょ!!
んもう!カイルもアンタも
なんか性格似てるわよ!」と地団駄踏んだ。
「カイル?」
「中級天使ながら、古書館管理長を務めるリイカのパートナーだ」
アレイストがわかりやすく説明すると
セラの後ろから、駆けて来る音が聞こえた

