…しばらくすると、理久はゆっくりと歯ブラシを引いた。

「…あ。歯磨きした後の事、考えてなかった。ちょっとコレ、くわえて」

再び歯ブラシを私の口に押し込んだ理久は、私を抱きかかえた。

「…んんー」

喋れない私が唸っていると、理久がフフッと笑った。

「洗面所に行くだけだから我慢」

理久がそう言った直後、洗面所に着いた。

私を降ろした理久は、よろけた私を軽く支えてくれた。

足は拘束されているけど、立てない事はない。