「奈々らしくないね」

「…夜遅くまで漫画を読んでたら…寝坊しちゃって…。それで急いで家を飛び出したら、傘を忘れてた…という感じで…」

「奈々って漫画読むの!?」

「読むよー」

「…何だか今日は、奈々の知らない面を知れたような…」

「…バカっぽい印象が強くなったのかな…?」

「あははっ。可愛い可愛い!大丈夫だよー」

「…んー…それもあまりフォローになってないような…っ」

…なんて会話をしていると、俺の家のあるマンションに着いた。