「すす、すいませんでした!」

奈々が恥ずかしそうに事務室から出ていく。

…どうやら、最初は俺が着替えようとしていた事に気が付かなかったようだ。

…鈍感でホントに可愛いな…。

…なんて思う俺って異常?

「…お待たせ」

「はいっ」

事務室から俺が出ていくと、奈々はパアッと笑った。


―――


…それから数時間働いて…
今は商品を棚に並べている最中だ。

やっぱり深夜は客が少ないので、今日は主に商品陳列について教えている。