<バタン>

事務室に入ると、奥の椅子に奈々が腰掛けていた。

「こんばんは」

「あ、こんばんはぁ!」

「来るの、早いね」

「バイトの時間まで寝ようと思ったら寝れなくて…じゃなくって、新入りなので頑張ろうと思いまして!」

「好感度アップだなぁ?」

「バレましたか…っ」

そして、俺達は楽しげに笑いあった。

「…じゃ、ちょっと待っててね」

俺は自分のロッカーを開けて、制服を取り出した。

それをジッと見ていた奈々は突然、顔を真っ赤にさせた。