靴を脱いだ後、俺は周りをキョロキョロしながら一歩踏み出した。 …初めて見る光景なのだが、体が覚えているとでも言うのだろうか。 自然と足が動く感覚だった。 …トイレ、風呂、キッチン、寝室… マンションの割に、結構良い構図だった。 次のドアを開ける。 「…ん?」 俺は部屋に入る前に足を止めた。 この部屋も寝室だったのだ。 思わず、またさっきと同じ部屋に入ってしまったのかと引き返しそうになった。 …しかし、よく見てみると… やっぱり違う部屋のようだ。