「…仕事についても何も覚えてませんし…迷惑をかけるばかりですよね…」

「…ぁ…」

「…俺は辞めたくないですけど…店に迷惑はかけれないし…」

「…ん」

嫌な沈黙が続く。

しばらくして、俺が耐えられなくなった瞬間…

「あははははっ」

高らかな笑い声が病室中に響いた。

俺が驚いて店長を見ると、店長はお腹を抱えながら笑っていた。

「て、店長…っ?」

「あはは。理久くんをクビにぃ?そんなわけないじゃん。ははっ。理久くんはホントに良い子だったから、まだまだ期待してるんだよ」