「…まあ、いっか」

俺はペンを放り投げると、寝転がった。

…そうだ。

三年目だっけ。

…奈々に手紙を書き始めてから、三年も経ったのだ。

…返事が来たことはないが…
別に俺は気にしていない。

…まあ、来ないのは当然だろう。

三年も経った今、返事が来た方がビックリする。

「…よし」

俺はガバッと起き上がって、手紙を封筒に入れた。

机の上にある小さな棚から切手を取り出して、できるだけ丁寧に封筒に貼る。