視界が悪くなって…
俺は両手で頭を抱えた。

「も、もう良いよ!無理はしないで!」

警察の声が遠くに聞こえる。

痛い。

痛い痛い。

…どうして俺が、こんな目にあわないといけないんだろう…。

…どうして俺は、あのバスに乗っていたんだろう…。

「…すいません!もう止めてください!」

その声に、俺はハッと我に返って頭を上げた。

病室に駆け込んできたらしい医者が、息を荒くしている。