「…分かった」 小さく頷いた医者は、看護師と一緒に病室から出ていった。 …代わりに入ってきたのは、二人の男性だった。 俺に不信がられないようにか、口角を上げながら近付いてくる。 「こんにちは。理久くん」 聞き慣れない名前で呼ばれ、俺は首を傾げた。 「…あ、そうだね。早瀬理久。…君の名前だよ」 早瀬理久。 …そう言えば、夢の中でも奈々という女性に『理久』と呼ばれたような気がする。 「…警察の者です。よろしくお願いします」 「…よろしくお願いします…」