――― 余命一年。 …と宣告されてから、もう数えきれない程の日が過ぎた。 宣告された[一年]という数字も越え、医者も驚く程の回復力を見せていた、ある日。 「…見てー」 奈々がスケッチブックを差し出してくる。 奈々は元気な時まで通っていた大学は辞め、独自に勉強していた。 奈々のこんな意思も、回復に影響しているのだろうか。 …俺はハッと我に返って、スケッチブックを受け取った。