「あ、うん。大丈夫だった?」

「…はい。話しかけてみると、チャラそうな人だったので…しまったと思って…」

「だね。…で、道を聞いてたって事は…ここら辺に来るのは初めてなんですか?」

「恥ずかしながら…そうなんです。田舎生まれで…都会は初めてなんです…」

「…へぇ。…俺で良かったら…案内するよ?」

「ほ、本当ですか…!?助かりますっ。…お礼もしたいので…」

「いやいや!気にしなくて大丈夫ですからっ」

「…でも…」


―――


…そんなこんなで、俺達は喫茶店に入った。