「…ッ」

目の前の[誰か]は眉をひそめると、俺からすり抜けてベッドを下りた。

俺が頭痛によろめいている間にも、その[誰か]は大急ぎで服を着ている。

「…ま、待って…」

扉に手をかけた[誰か]を、俺はフラフラのまま引き止めた。

[誰か]はビクッと反応すると、俺に背を向けたまま泣き崩れた。

「…ごめ、なさぃ…っ」

「あ…っ」

俺は慌てて、[誰か]を起こしに駆け寄った。

「…君は…誰?」

泣いている[誰か]の手を優しく握って、俺は問いかけた。