「…奈々…アレ?…奈々…なな…なな、ナナ…アレ…」

目の前の奈々が大きく目を見開いた。

「…待って…待って、待って!」

奈々が慌てたように両手を振る。

「…な、奈々は…アレ…?何で…」

「違う!違うの!!…奈々は私!!私が奈々なんだよ…っ」

俺は頭を抱えた。

そして奈々は、駄々を捏ねる子供のように叫んだ。

…あああああ。

俺に記憶が…

「…奈々はもう……死んでる…?」

記憶が、戻った。