ずっと喋らなかった理久がようやく口を開いた。

私が返事をする前に、理久は私の膝に手を添えた。

理久の体温が寒気となって、私の身体中を駆け巡る。

…私が了承してもしなくても理久は実行するくせに、問いかけてくるなんてズルい。

私が何も言わずに少しだけ体を捻ると、理久はそれを合図かというように膝に添えた手の力を強めた。

…その瞬間。

理久から私に加わる力が、ふとなくなった。