理久はそう言うと、まだ食べている私に気を使ってくれた。

…ああ。

分かった。

いつもと違う部分。

それは…
私が普通に食事をしている部分だ。

いや、通常の食卓なら当たり前の光景なのだろうが…
理久の家に来てから食事は毎回、理久に食べさせてもらっていた。

なぜなら、私の手には手錠がされていたから。