「すいません。注文、良いですか?」

私は近くにいた店員に声をかけた。

「はい。ご注文は何になさいますか?」

「えっと…私は、デミグラスソースのオムライスで…」

「俺も同じ物をお願いします」

理久が私と同じオムライスを注文したので、私は慌てて理久を見た。

「ご注文は以上で宜しいでしょうか?…はい。しばらくお待ちくださいね」

店員が離れていってから、私は恐る恐る口を開いた。

「…理久もデミグラスソースのやつに決めてたの?」